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新素材・新原料

新素材・新原料ホタテ貝殻焼成カルシウムBCI二酸化塩素®|過酢酸|ストレスフリー®

過酢酸<ペルオキソ酸:PAA>とは

過酢酸(ペルオキソ酸:PAA)は医療機器の滅菌消毒剤としても使用されている薬剤で、消毒薬の中でも高水準消毒薬に分類される強力な薬剤であり、芽胞に対する殺滅力があるため化学的滅菌剤(chemical sterilants)と呼ばれることもあります。

芽胞菌を殺菌出来る薬剤はごくわずかで、一般には入手が困難な薬剤が殆どです。そのため、芽胞菌対策が必要なシーンでは大きな期待が寄せられる殺菌剤と言えるでしょう。

過酢酸は濃度低下を起こしにくい

いわゆる酸化型殺菌剤(例:過酸化水素:オキシフルなど)は、活性酸素で殺菌しますが、殺菌が進むに従って酸素量が減っていきます(含有酸素濃度の低下)。

過酢酸は、過酢酸から活性酸素が放出されると瞬時に過酸化水素から酸素を受け取り(平衡反応)濃度を戻します。このため、過酢酸製剤は濃度低下を起こしにくい薬剤と言えます。

そのため、過酢酸製剤は有機物存在環境下でも失活が少なく殺菌力を長時間保持することが出来るのです。

メカニズム

特 徴

  • 野菜、食肉などの表面除菌が認可(食品添加物:2016年10月)されている。
  • 成分の残留性がない。(成分は乾燥によって蒸発する)
  • 芽胞形成菌を除菌できる。
  • 食中毒原因菌に対する除菌力が強い。
  • ステンレスに対する腐食性がない。
  • 抗菌スペクトルが広い。
  • 耐性菌を作らない。
  • 有機物による失活が少ない。

国内に於ける従来用途と今後の展開

用途と分野


【食品加工分野】
食品加工工場で一般に使用されている除菌剤は次亜塩素ナトリウム(塩素剤)です。次亜塩素酸ナトリウムも食品添加物ですが、最終製品は残留塩素を取り除かなければならず、大量の水によるリンスが欠かせません。

過酢酸製剤には残留性がないためリンスを最小限にすることが可能です。また、食肉、食鳥肉の表面処理に使用することで出荷時の常在菌数を減らし、鮮度保持時間を延長することも可能になります。

【除菌・消臭分野】
過酢酸製剤の酸化力を利用して除菌、消臭するという考え方は妥当だと思います。

例えば、アルコール除菌剤は手軽で便利ですが、プラスチックには影響が出るため使えない製品も数多くあります。過酢酸はプラスチックに影響がないため、そういった分野への使用や応用も考えられます。

弊社はこれまで数多くの除菌、消臭剤原料を扱ってきました。その知識と知見を生かし、過酢酸製剤の新たな分野を開拓していきます。

殺菌データ(抜粋)

※Enviro Tech社製 パーサンAでのデータ
※データは、log7~log8の菌数の100%死滅までの時間を計測しています。

菌種 温度 100%死滅時間 使用濃度
日本語名 英語名 (℃) (秒) (ppm)
黄色ブドウ球菌 Staphylococus
aureus
5 300 110
10 150
20 150
40 60
大腸菌 Aerobacter
aerogenes
5 60 110
10 60
20 60
40 60
緑膿菌 Pseudomonas
aeruginosa
5 150 110
10 60
20 60
40 60
サルモネラ菌 Salmonella
typhimurium
5 150 110
10 150
20 150
40 60
酵母 Sacchromyces
diastaticus
5 300 110
10 300
20 150
40 60
黒色麹菌
(黒カビ)
Aspergillus niger 5 15,000(250分) 110
10 15,000(250分)
20 6,000(100分)
40 600(10分)
セレウス菌
(芽胞)
Bacillus cereus 5 3,600(60分) 550
10 3,600(60分)
20 3,600(60分)
40 600(10分)
枯草菌 Bacillus subtilis 5 2,400(40分) 550
10 2,400(40分)
20 300
40 60
ウェルシュ菌
(芽胞)
Clostridium
perfringens
5 600 550
10 600
20 300
40 60

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